京の国宝展

仕事
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日本の美意識に触れるものを見に行こう!

伝統産業に関わる仕事に携わる人は伝統的な日本人の美意識に敏感になることと、好むと好まざるを問わずその感性を備える必要があります。日本人の作品でなくてもいいと思いますが、日本人が見て美しいとか素晴らしいと感じるものを多く鑑賞するといいと思います。これは個人的な美意識とは別の、古今を問わず多くの日本人の美意識に触れるようなものの鑑賞をお薦めするという趣旨です。趣味にしてしまえば楽しいですね。

美術館・博物館

先日、京の国宝展を見に京都国立博物館に行ってきました。国宝展は国宝の集合ですからいわゆるアタリが多いと思います。全てが歴史的な遺産としての価値が高いことは当たり前です。しかし、アタリというのは私のような一般人からみて一見して感嘆に値するような素晴らしい芸術品が多く出品されていることです。昔教科書で見たもの等が多く出品されています。また、現在はコロナのせいで入館時間を予約して入館するように人数制限をしています。面倒なようにも感じますが、私が見たところ人が少ないのでゆっくり目の前で鑑賞できます。人垣の後ろの方から宝物を背伸びしながら覗くようなことは一切ありません。かえっていつもよりよく鑑賞できます。

寺社仏閣

私は京都に住んでいますので、寺社仏閣は山のようにあります。しかも、聞いたことのない名前(私が知らないだけかもしれません)の寺や神社等がそこかしこにあり、しかも意外と由緒ある寺社仏閣だったりします。また、存外寺社仏閣の宝物自体に国宝があったりします。仏像などは奈良は凄いです。多すぎて結構無造作に配置されていることもあります。そう見えるだけでしょうが…。奈良国立博物館の常設展などは通常であれば立派な○○展として開催されても全くおかしくないくらい素晴らしい仏像ばかりです。また、秋の正倉院展等もお薦めです。

歌舞伎や文楽鑑賞、茶道や華道体験なども

日本人の美意識を堪能するには歌舞伎や文楽などの舞台鑑賞もよいとも思います。装束や動き方、舞台の使い方など様々な点が勉強になります。また、話の内容なども知っていると、○○に関するデザインを考えてほしいというような注文にも対応ができます。また、茶道や華道を習うなども日本の美意識を体感するにはよいと思います。特にお茶は庭・軸・お花・茶碗や菓子器などの焼物・茶懐石の作法・着物などこれ以外にも様々に日本人の美意識を感じる対象があります。

日本人の美意識を意識してデザインを考えたり、作品を作ったりするような伝統産業に関わる仕事は、常に日本人の美意識にアンテナを張っておくことが大事です。

まとめ

日本人の美意識に触れるものを見に行こう、ということで楽しみながら仕事にも役立つ鑑賞について述べてきました。

  • 美術館・博物館に行く
  • 寺社仏閣を訪れる
  • 歌舞伎・文楽などを鑑賞する
  • 茶道・華道を学ぶ

これ以外にも日本人の美意識をかんじられるところはたくさんあります。是非いろいろな分野で日本人の美意識を感じられるところへ出かけて見てください。

日本文化を学ぶを口実に美術館や歌舞伎・文楽・落語など様々なところに足を運ぶのを趣味にしてしまえば最高ですね。

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